もしも若返ることが出来たらやりたい事

昔から、もし過去に戻れたら、あれをして、これもして、こういうふうに生きようと夢想することが多かった。


それは空しい空想だと、むしろ未来を夢想したいと、何年も何十年も自分に言い聞かせながら生きて来たが、ローティーンの頃からの思考の習慣は、そうやすやすと改められなかった。


しかしどうやら私は、その悪癖を脱却できたようだ。


今の私は、「もし若返ったらやりたいことは、今からやる」という事が癖になった。

  • ジムに通って体を鍛えること。
  • 自転車ロードレースの競技活動をすること。
  • ロングファストランで距離の限界に挑戦すること。
  • 語学を学ぶこと。
  • ビジネス書を読むこと。
  • ブログを書くこと。

これらはどれも、もし過去に戻れたら、もっとこんな事を一所懸命やったのに、と思った事ばかりである。
それを夢想で終わらせず、今更と思わずにやり始めた。
若い頃の自分には無かった行動力である。


行動力が、年齢とともに増している。


もし大学生に戻れたら私は、無為な時間を過ごすことは無いだろう、と夢想する。
私が大学時代に熱中したことは、コンピュータだけであった。
今思えば、コンピュータ以外にもやりたい事がある。
体を鍛えたい。そして学びたい。
特に外国語は、英語はもちろん、フランス語、イタリア語、スペイン語ポルトガル語、ドイツ語を使えるようになりたい。
そしてまた、せっかく住んでいる京都を、隅から隅まで見て周り尽くすのだ。




今日私は、フランス語の体験レッスンを受けてきた。
語学スクールの経験が無いため、評価判断の基準が無い。そこで、10校ほど回りながら、評価基準自体を見出しつつ評価し、9月下旬から通い始めようとしている。
その最初の訪問が、今日であった。


振り返ってみると4年前、42歳の時に、自転車ロードレースを始めた。

2年前、参加しているJCRCツール・ド・ジャパンの2つの年間ポイントレースで、クラスチャンピオンになった。

そして今年は、ブルベというロングファストラン(長距離を速く走る)の競技に参加、600kmまでの各距離を走って記録を残し、SR(SuperRandonneur)という称号を獲得できた。

このSR獲得によって、4年に1度フランスで開催される1,200kmのブルベ「PBP(パリ-ブレスト-パリ)」への暫定的な参加資格を得た。


こうして私は、マルチリンガルへの願望実現と、を2011年に開催されるPBPへの出場の準備を兼ねて、フランス語のスクール通いを始めるに至った。


行動力が、年齢とともに、加速度的に増している。



今私は46歳。
70歳になったら私は、もし自分46歳に戻れたら、あれもするのに、これもするのにと思うに違いないのだ。


46歳の私は、23歳の若者が眩しく、妬ましい。可能性の塊だと感じる。
70歳の私は、46歳の私に、同じ羨望を抱くであろう。
そう思うと、腹のそこから、笑みと元気が湧いてくる。
やりたい事は何でもやれるほど、私は若いのだ。


私はこれからフランス語を学び、2年後にはフランスを訪れて、自転車で1,200kmというとんでもない距離を走る競技に参加し、たくさんの仲間と思い出を作るだろう。


「もしも若返ることができたらやりたい」と思う事に出会ったら、その時に始める。
そういう人生を、これからもずっと送って行きたいものだ。